コンサル・MBAの本棚

【書評】コンサルタント専門のコンサルタントが書いた経営の本

コンサル会社という「プロフェッショナル・サービス・ファーム」に勤める身として、これは読んでおかにゃという本。

著者は、ハーバードビジネススクールで教鞭を執った後に、プロフェッショナル・サービス・ファームを対象とするコンサルタントとして独立し、名声を博している人。つまり、コンサル会社をコンサルする人です。

厳密には「プロフェッショナル・サービス・ファーム」という言葉はコンサル会社だけではなく、投資銀行や広告代理店、ヘッドハンティングといった高度なサービスを提供する事を生業とする企業一般を指し、この本も博報堂の方が翻訳されてます。

こういった企業における人的資源の管理・育成のあり方、新規サービスの開発法、マーケティングや営業、知的資産の扱い、幹部の評価と報酬、といった経営全般に係る事柄がまとめられています。

コンサル会社の経営陣はもちろん、コンサル会社の社員が読めば会社を動かす論理が理解でき(僕はこの立場で読んだ口)、コンサル会社に仕事を依頼する立場の方が読めばコンサル会社の営業の手の内が分かるので折衝がやりやすくなるはず。

特に「図表10-1 購買者の立場になって感じること」としてまとめられている、プロフェッショナル・サービス購入時の10つの壁はとても参考になる。

また、「クオリティの高い仕事がクオリティの高いサービスではない」という章は、サービス業に従事する者の基本のキだが、往々にして忘れられやすい事なので、気を付けたい。