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【書評】分かりやすいマーケティングの入門書

本日はサクッと読める柔らかいマーケティングの入門書。

この本の構成はシンプルで、マーケティングにおいて最低限押さえておくべき下記の4つの理論を、説明と実際の例で示していくというもの。
・ベネフィット
・セグメンテーションとターゲット
・差別化
・4P(製品・価格・販路・広告)

実際の例も、中堅商社の新規事業部に勤める真子(まこ)がマーケティングのコンサルタントであるいとこの勝(まさる)の助言を得て、試行錯誤しつつ、新規事業部が既に立ち上げていたイタリアンレストラン事業を立て直す、というもの。

題材が身近なので、サーっと通し読みできるし、上記の4つの理論の見取り図と適用例を頭に入れるのに手軽な教材だなという印象。

個人的には、ベネフィットを機能的・情緒的と分解し、その根源が生存・社会・自己欲求(マズローの段階欲求説を修正したアルダファーのERG理論)と整理した章が、分かりやすくかつ普遍的で一番読んでて価値があったなと思った箇所でした。

タイトルにもなっている「ドリルを売るには穴を売れ」はマーケティングにおけるこのベネフィットというモノの正しい定義を端的に表す著名な箴言ですね。