MBA受験

IMDの面接(Assessment Day)振り返り

IMDも最後まで進学を考えた学校でしたが、圧巻はAssessment Dayと呼ばれる面接でした。

受験する年やラウンドによってはシンガポールやサンパウロで開催される事もありますが、原則スイスのローザンヌにあるIMDのキャンパスに5-6名が集合して行われます。

僕もローザンヌに行ってきましたが、お金めっちゃかかるけど行って良かったと思います。

少し長いですが当日の様子や雑感を記録に残しておきます。

IMDのある街、ローザンヌ

ローザンヌはスイス第5の都市、フランス語圏ではジュネーブに続き第2の都市です。

IMDをはじめとする教育機関の他には、
国際オリンピック委員会(IOC)の本拠地であり、
レマン湖のほとりにある保養地としての面も持っています。

ローザンヌに向かう列車の車窓から牧場やブドウ畑が見えて、
地元のチーズとワインで天気の良い昼間に一杯やりたいな~と思う土地でした。

とにかく風光明媚です。
IMDの授業が辛くてもレマン湖と奥に見えるアルプスを眺めてると元気が出そう・・な感じがしますw

Assessment Dayに呼ばれるまで

僕が出願したのは4月1日締め切りのRound 2で、ギリギリに出願した後、
1ヶ月弱が経った4月23日に電話をもらい、Assessment Dayに呼ばれました。

学校もdiversityを考慮して参加者を揃えたい事情があり、日時は指定されるのですが、
仕事の関係でどうしても出れないため、リスケをお願いして5月30日となりました。

恐らく1つのRoundで4-6のAssessment Dayを実施しており、
1回当たりの参加者は5-6名なので、
4 Round x 5 Sessions x 6 Persons = 120名くらいを
現地に呼んで選考しているイメージですね。
ここから90名を(自分みたいな・・)辞退者も見越して選ぶので、
Assessment Dayで呼ばれる事でかなり合格は近づいていると思います。

うーんさすがに合格率高すぎなのでもう少し多く呼んでるかもしれないですねw
でもAssessment Dayの通過率は5割は超えてるのではないでしょうか。

前日:2018年5月30日

ローザンヌはジュネーブの方が近いのですが、飛行機の便数がチューリッヒの方が圧倒的に多く便利であるため、チューリッヒ経由で行きました。

スイスは鉄道が発達していて、運行も安定しているので全く問題無いです。
2階建てになっていて、2階席では電源もあるくらいでとっても快適です。

昼過ぎにローザンヌ入りして、IMD推奨の近場のホテルにチェックインして
しばらく街中を歩いた後、19時くらいから同じく前日入りしている参加者で
待ち合わせてタイ料理屋で2時間弱ほど食事しながら親睦を深めました。

なぜかスイスはタイ料理屋が多かったと思います。
レマン湖のほとりでタイフェスティバルもやっていたし。
人気なのかな?

当日:2018年5月31日

当日の参加者プロフィールはこんな感じです。
起業家が多かったのが意外でした。
1人はITx自動車、1人はデザイン会社を立ち上げたとの事でした。

先に結論を言うと、全員合格しました!
グループディスカッションなどでも皆、意見の主張と調和のバランスが取れており、
この中で誰か1名落とすなら自分なのでは・・・とビクビクしつつ過ごしました。

Assessment Dayに呼ばれる時点でかなり合格の可能性は高まっていますし、
受かる時は皆受かるので、当日は周りと比べすぎずにリラックスするのも大事です。

参加者
・コンサルタント、ドイツ人、スイス在住
・起業家、インド人、オランダ在住
・起業家、ギリシャ人、ギリシャ在住
・製品開発、中国人、日本在住
・アクチュアリー、日本人、日本在住(自分)

当日の時間割はこちら。
内容は各回とも同じですが、順番は関係者のスケジュールなどで調整していると思います。

1) 8:00-8:30 Campus Tour
2) 8:30-10:30 Case Discussions + Q&A Sessions
3) 10:30-12:00 MBA Class Audit
4) 12:00-13:00 Lunch with IMD MBA 2018 Participant
5) 13:05-13:40 Preparation for Impromptu Presentation
6) 13:45-14:30 Interview
7) 14:30-14:50 Preparation for Role Play
8) 15:20-17:00 Impromptu Presentation / Role Play

・・噂に違わぬハードスケジュールで、終わった後はみなサクッと解散して、
僕は部屋でだらっとビール飲んで外に行く元気もあまり無く、さっさと寝ました。

それぞれのパートの内容は下記の通りです。

Campus Tour

そのままですね。朝一で参加者が集合して、担当官の案内でキャンパスをぐるっと回ります。

MBAが90名、後はEMBAが随時という学校だけあって、こじんまりとしているのですが、建物はとてもきれいでしたね。

Case Discussions

この日はずっと評価の目に晒されるのですが、これが最重要だと思います。
面接官とDeanを務めマーケティングの教授でもあるSeán Meehanを交えて、
きっかり1週間前に配られたお題に沿って、議論開始です。

内容の詳細は控えますが、とある会社の経営戦略に関する分析と提言を
議論を通じてグループとしてまとめていくというものです。

要所で教授にプレゼンをしないといけないのですが、
厳しい突っ込みは覚悟した上で、
議論の質や雰囲気を良くしたり、質疑に資する情報を押さえておいたり、
プレゼンターや書記役を買って出たり、と貢献の仕方は様々です。

僕は、典型的な日本人受験生のご多分に漏れず、
発言量と積極性で勝ちに行くのはちょっと辛いなと思って、
周りが躊躇する場面ではとりあえず会話の口火を切ったり、
議論が盛り上がっていればまとめに入ったり、まだ出ていない観点を出したり、
と受け身で調整しに行くポジションを取って成果を向上させる事を意識しました。

実際のプログラムでもこうしたグループワークが日常的に繰り返される事になるので、
グループにどのような貢献ができる人間なのか、
を一挙手一投足を通して測られていると思います。

また、最初の方は発言が少ない(あるいは議論についていけてない)と思われたのか、
名指しで教授から質問を受けて発言を促されましたが、
的を得た回答ができたので、その後は安心したのかスルーでした。
最初にペースがつかめなかったとしても、こんな風にうまくチャンスくれると思います。

教授はこの後はもう出て来ませんので、最後に質疑の時間が10分ほど設けられました。
Deanである教授が各人のキャリアを頭に入れて質問に答えていた事が印象的です。
90名しかいないクラスを作る作業なので、
個々人を丁寧に見てくれるんだろうなと感じました。

MBA Class Audit

この日はたまたま午前にしか授業が無いとの事で、昼食前に慌ただしく授業に混ぜてもらいました。

CSRに関して学生のグループワークの結果発表という回で、
少し自分には業界もファンクションも縁遠く、
内容そのものは正直あまり印象に残っていません。

まあ教室の中に残るのは参加者だけなのでリラックスして聞いていればいいや~
と思ったのが後の面接で悪い方に効いてきます・・苦笑

教室の前にバナナとオレンジが山積みで、糖分補給のために自由に取って良いよ!
と言われた事が記憶に残ってます。
入学したら朝メシはこれで良いやと思ったり。

Lunch with IMD MBA 2018 Participant

事前に学校が各人のプロフィールに近い学生を選んで、
お昼を一緒に取るようにアレンジしてくれています。

僕は日本人の方とお昼をご一緒しました。

天気も良く季節がら気持ちが良かったので外で食べました。
夏のヨーロッパはこれが良いっすよね~。

ちなみに、IMDの食堂はビュッフェ形式で、料金は学費込みです!
入学したら多分お昼にたらふく栄養を溜め込む生活してただろうな~笑
デザートにフルーツからアイスまでありました。

肝心の話の内容は、このランチ面談の内容も評価に関わるという話もありますが、
ざっくばらんにIMDの様子や受験当時の事などをお伺いして、
特に話を取り繕う事無く、自分の受験に関する相談をさせてもらいました。

IMDは毎年90名の学生のプロフィールをまとめて公開しているので、
日本人の受験生であれば日本人の学生を中心に経歴を見ておいた方が
こうした機会に話も盛り上がりますよね。
僕も事前に目を通して、お会いした方の経歴は概ね頭に入れておきました。
(ランチをどの方と取るかは当日の朝に知らされます)

Interview

2番目に重要かなと個人的には思います。

質問事項はざっとこんな感じです。

・Class Auditどうだった?何を学んだ?
・キャリアをざっと説明して
・強みと弱みを3つ
・エッセイの内容以外でタフな状況を乗り越えた事例を1つ
・その中で先述の弱みをどう克服したか
・感情的な問題はどう解決するか
・クラスにどう貢献できるか
・なぜMBA?
・会社の雰囲気はどうか?
・(評価の話題になったので)Horrible Feedbackを受けた事はあるか?
・私費だが、休職なのか?退職なのか?
・何か質問ある?・・は時間切れでナシ

プロの面接官なので、まるで友人と話すようなINSEADの面接よりハードでした。
時間も45分ぴったりで終了なので、
「何か質問ある?」でアピールのネタを持っている人は時間配分に要注意ですね。

冒頭に気を抜いていたClass Auditの感想と学びを問われ、
薄い回答をしてしまい、そのリカバーにかなり時間を取られてしまいました。汗

質問は概ねオーソドックスですが、
段々とエッセイには無いネタやエッセイを深堀するネタを振られますので、
しっかり準備をしておいた方が良いです。
僕は面接の練習だけでなく想定問答集を作ってました

最初は、やばっこのままだと落ちる!?という空気でしたが、
一応段々と相手も僕をニックネームで呼ぶようになって、
人柄、MBAへのモチベーション、将来の目標について
一通り納得してもらえた空気になったところで終えられました。

Role Play

時間はひじょーに短いのですが、個人的にはこれが一番辛かったですw

職場で管理職としての一コマを、
面接官が部下を演じるのでやってみましょうというこの企画。
管理職として厄介な話を部下に伝えて説得しないといけない、
という当然ながら難しいお題。

直前にお題が与えられてささっと準備をして部下との面談に臨むのですが、
まあ言う事を聞かない聞かない。
日本語でも簡単でないのに、英語です。
結局、面談の目的を果たせないまま時間切れとなり、このパートは終了です。

ただ、周りの反応を見ても、誰一人うまくできていなかった様子でした。
もちろん目的を果たせるのがベストですが、
難しい話題におけるコミュニケーションスタイル・能力に加えて、
無理難題に対する耐性やアプローチを見ているのだと思います。

Impromptu Presentation

これは当日1つのケースを渡されて、
5分(だったかな?とにかく短い)のプレゼンを模造紙数枚にまとめるというもの。
Case Discussionsとは内容違いますが、
これもまたとある企業の経営課題に関する事です。

内容はそれほど難しくないのですが、
きちんとプレゼンを時間通りに終えるのに苦労しました。

・・・というか、失敗しました。笑

前置きが長くなってしまい、本題に入るところで終わってしまい、
内容を掴んでいる雰囲気は分かってもらえてたと感じましたが、
出来としては大失敗です。

救いだったのは、この時もCase Discussionsと同じく、周りとのバランスを取る発想で、
誰も初めに発表したがらなかったので、トップバッターに立候補しました。
まあ、一番手だしクオリティ低くても大目に見てよね・・的な作戦です。

その後は、与えられたケースの続きが教えられて、
それについて短いグループディスカッションをして、成果を発表しました。
これは先のCase Discussionsと同じ要領でこなしました。

最後にカジュアルな質疑応答の場があり、互いに感想などを言い合って解散しました。

いや~振り返りだけでも疲れましたw
これで一日のプログラムが終わりです。

結果の連絡があるまで

Assessment Day終了後はジュネーブに立ち寄った後、来た道を戻ってチューリッヒ経由で日本に戻りました。

結果は10営業日で必ず連絡するとの事だったのですが、本当にきっちり10営業日後の6月14日の晩、飲み会の最中に合格の電話をくれました。
その日の酒がうまかった事は言うまでもありません^^

何で合否を決めているのか?

これが受験されてる方は一番気になると思います。

結局、当日の参加者はみんな合格したので、
不合格の要因を当日の様子から探る事はできませんが、
どういう人を合格させたいかを当日の肌感覚からまとめるとこんな感じです。

・エッセイと本人の立ち居振る舞いに整合性がある
・90名のクラスに混ぜた時に、人柄・能力・知見・スタイルが活きる
・90名のクラスのdiversityを向上させる特徴がある

Assessment Day自体が、ミニMBAというか、
MBA中の生活のとある1日を切り取ったように設計されているのだと思います。

従って、そこで上記のようなポイントがMBA中も発揮されるだろうなと思ってもらう事、
またその過程を心から楽しめそうだなと思ってもらう事が重要だと思います。

僕が参加した回も、この中の誰が受かって誰が落ちる?みたいな雰囲気は無く
(お互い多少は腹の中で思ったとしても)
一緒に頑張ろうぜ!という空気でしたし、
それがとても楽しく、また良い結果につながったのだと思います。

こういう空気づくりの観点からと思いますが、
前日に参加者同士で食事をするのは、学校側もおすすめしていますので、
ぜひ時間の許す限りそうすると良いと思います。