INSEAD

僕がINSEADという海外MBAに求めるもの

入学を1月に控えて、INSEADに入るその心意気を備忘のために整理しておきます。

海外MBAに行く事のメリット

立ち止まりこれまでを振り返る時間

大学院を出てから9年弱、ずっと今の会社で勤めてきて、一定の成果も出して仕事も面白くなっている一方で、このままこれが続いていって良いのかしら?と悩みが頭をもたげてくるお年頃にも差し掛かりました。

様々な人や知識に出会い刺激を受けて、これからしばらくまた走り続けていくための、実り多い充電期間にしたいなと思います。

人的ネットワーク

INSEADの場合、アルムナイ(卒業生)は57,000名以上に上り、世界各国にその国の卒業生クラブが組織されています。

INSEAD | Almuni Community

これは米国MBAと比べると、人数はまだまだですが、カバーしている国の数では勝っています。

MBA 卒業生の人数 卒業生クラブのある国の数
INSEAD 57,254 49
HBS 85,000+ 44
Warton 98,000+ 35(目視でカウント)

参考:HBS | Statistics Alumni / Warton | Alumni and Network & Global Clubs Directory

まだ入学もしていないので卒業生クラブの活動や雰囲気について多くは語れませんが、僕はインタビューで2人の卒業生にお会いした時に、INSEADで得たものについて国籍問わず全く同じ事を言っていたのが記憶に残っていて、こうした人達が集める卒業生クラブは雰囲気良さそうだな〜と思ったものでした。

「I gained confidence through experiences at INSEAD that I can do anything and take up on new challenges!」と言っていて、1人目の卒業生とまんま同じ事を言っていたのがすごく印象に残っています。

卒業生の人はみな、INSEADやそこでの時間が良い記憶になっていてホントに学校の事が好きなんだな~と、良い意味で金太郎飴みたいだなと。

また、同級生も様々な国から集まる訳で、世界各国に友達ができるというのは、仕事はもちろん、人生を豊かにしてくれそうだなと思います。

世界の人々との議論

“diversity”は間違いなくINSEADという学校の売りの一つです。世界90ヶ国以上から人が集まってあーだこーだ話しながら何かを一緒に学んだり作っていく過程や環境というのはとても稀有なものです。

INSEAD | MBA Programme – Overview

これは最終的にINSEADを選んだ大きな理由でもあります。

こうした経験を経て、自分の性格やコミュニケーションスタイルへの理解を深めたり、それを改善していくというのはMBAのうちに意識してやっておきたい事の一つです。

この点については様々に授業・プログラムが用意されているほか、INSEADの人気教授であるエリン・メイヤー氏の著作が有名なので、かなり期待しています!

海外での生活

2017年にフィリピンで暮らしてみてわかったのですが、海外で生活すると、日本での生活を客観視する機会に恵まれます。清潔で美味くて安い食事、5分遅延しただけでお詫びのアナウンスが流れる地下鉄、先行きの見えない経済や国家財政、などなど。

外に出てみて、日常的に接していた事柄の多くが、当たり前の事では無いと気付きます。こういう価値観の揺さぶりは旅などの醍醐味でもあるのですが、生活する事でそれが一層はかどるはずです。

INSEADに行く事でフランスというヨーロッパの大国に住む機会を得ましたので、日本だけで無くアジアの事にも思いを馳せつつ、日本人としての自分のアイデンティティを再発見したり変化させたりしてみたいなと思います。

英語でのコミュニケーション能力

日本人は一般に英語が苦手とされます。

僕は仕事で英語をそれなりに使っていますので、基本的な文法や単語といった事には不安は無いのですが、やっぱり英語だと言いたい事の5〜6割しか言えていないもやもやした感覚があります。

また、事務的なやり取りを超えて、人の気持ちや行動に変容を促すような高度なコミュニケーションができるレベルにはまだまだ達していないと思っています。

INSEADではグループワークも多く行われますので、英語を強制される環境の中で、周りの人間が何を考えていて、それをどのように集団として一つの成果にまとめていくのか、人間の気持ちの機微に気を付けながら実践していく事で、英語でのコミュニケーションスキルを高めていきたいと思います。

・・・あと、飲み会も多いと聞くので、スラングも含めて人と打ち解けるための英語にも磨きをかけたいですw

MBAという”箔”

僕は既に「アクチュアリー」という資格を持っていて、しかも米国の資格を取っていますので、資格がもたらしてくれるシグナル効果の効用と限界はある程度理解しているつもりです。

「アクチュアリー」とは何ですか

コンサルティングの提案をする時に、専門知識があるかないかは死活問題なので、こうした資格を持っている事で最低限の信頼を得られるというのはとても便利です。

ただ、資格は一定の経験や知識の裏付けになる一方で、資格に現れない性格や能力がビジネスにおいて重要な局面も多々ありますので、資格に甘んじて自己研鑽を怠るのではなく、むしろ資格を取ってスタートラインに立てるくらいの意識がちょうど良いくらいですね。

MBAを持っている事で、ここに挙げているメリットをある程度享受している人だとくどくど説明しなくても伝わる、またその事で新しい仕事の機会が得られるという事に期待したいと思います。

この辺は夏にインターン探しをする時などに明らかになっていくと思います。さて、うまくいくかな〜w

経営・事業に対する体系的・実践的な知識

最後になりましたが、MBAですから経営にまつわる様々な科目が用意されていて、その知識の習得に努めるというのは、そもそも本来のMBA生の本分だと思います。

この点に関しては、インターネット・書籍などでかなりMBA的な理論や諸説については情報を入手しやすくなっていますし、その実践については実際のビジネスに携わること以上の良い機会というのは存在しないと思います。

MBAあんまり意味無くね?論は昨今根強いように思います。

でも、自分が普段の業務で触れない分野について、その業務を担当していた同級生の意見も取り入れながら、教授が仕切る授業・プログラムを通じて理解を深めていくというのは、結構贅沢で効果的な勉強法なんじゃないかなと思います。

マーケティングの課題をマーケターやってた同級生に聞いたり、自動車業界のケースを議論するために自動車業界出身の同級生にアドバイスを求めたり、あるいは自分も詳しい分野の事であれば手助けしてみたり、とこうした交流を通じて身につけた知識というのは、それはそれで記憶に定着しやすいのでは。

これ、海外MBAじゃないとダメなのか?

そして、これらのメリットを享受するために多額の費用をかけてMBAを取得する事は「割に合う投資」なのか?という疑問もまた浮かびます。

・・・が、かなり長くなってしまったのでまた別の記事にしてみたいと思いますw

上記のメリットは上から下に行くに従って、その経済的な価値が個人の事情に応じてぶれると思うので、その辺がカギかなーと思っています。